6日の福島県内は大気の状態が不安定となり、大雨の一日となりました。
県内各地で大雨による冠水などの被害が相次ぎました。
6日午後の福島市内です。強い雨の影響で、クルマが通ると大きな水しぶきがあがっているのが分かります。
6日は前線の影響で暖かく湿った空気が流れ込み、朝から雨が降り続きました。
また福島県伊達市付近では、午後2時までの1時間におよそ100ミリの非常に激しい雨が降り一時、記録的短時間大雨情報が出ました。
この大雨の影響で道路や鉄道で水をかぶる被害が相次ぎました。
植野天斗記者
「福島市宮代です。東北本線の下を通る道路が冠水していて警察などが対応にあたっています。」
この地区ではアンダーパスも冠水し一時通行止めとなったほか、国道4号や一時運転を見合わせた福島交通飯坂線沿いでは線路が冠水しました。
阿部正輝記者
「福島市腰浜町です。水没して動かなくなったとみられる車の隣で警察が交通整理をしています」
畑から歩道に土砂が流れ出す被害も。近くに住む人は。
「(この雨は2013年の)台風19号ぶりくらいですかね」
「消防団から頂いた土のうを家の前に置いていた」
6日午後5時までの24時間降水量は
浪江で108ミリ、飯舘で99.5ミリなどとなっています。
福島市の菓子店では、急激に雨が降った影響で店内まで水が流れ込みました。
福々和本舗 佐久間功社長インタ
「水止めの土のうを積んだが全然効果がなかった。それを越えて入ってきた」
また福島県いわき市では、市内を流れる宮川で氾濫の恐れが高まっているとして、正午前に内郷宮町1250世帯・2963人に避難指示が出され、避難所が2か所開設されました。
いわき市では、これまでに床上浸水1棟、床下浸水1棟の被害が確認されました。また一時いわき市と伊達市には、5段階の警戒レベルのうちレベル4に相当する土砂災害警戒情報も発表されました。
7日午後6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多いところで80ミリとなっています。気象台は6日夜遅くにかけて土砂災害と低い土地の浸水や河川の増水などに警戒するよう呼びかけています。