政府と東京電力は、福島第一原発にたまりつづける処理水を、24日に海に放出します。原発構内では、放出に向けた準備が進められています。

処理水を放出するという政府の決定を受け、東電は放出に向けた準備を進めています。海水で薄めた処理水を水槽にため、トリチウムの濃度などを測定しています。

結果は、24日午前にも判明し、トリチウムの濃度が、1リットルあたり1500ベクレル以下であることが確認されれば、放出を始める予定です。

一方、廃炉作業の安全性を検討する福島県の委員会は23日、臨時の会議を開きました。

東電から放出計画が22日に提出されたことに対し、参加した委員からは「きのう提出してあす放出とはいかがなものか」「透明性を持って進めてほしい」などの意見が相次ぎました。

▼処理水 福島の葛藤
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