福島第一原発にたまり続ける処理水の海洋放出計画を巡り、県農民連などが国と東京電力に対し、「計画を中止すべきだ」などとする申し入れを行いました。

政府関係者によりますと、福島第一原発の処理水について岸田総理は、日米韓首脳会談後の8月下旬にも海に放出する方向で調整しています。

こうした中9日、福島県農民連などの市民団体が国と東京電力に対し「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」とする漁業者との約束を守り、処理水の海洋放出を中止することなどを申し入れました。

これに対し東京電力は「科学的根拠に基づく情報発信など、政府の基本方針を踏まえた取り組みを徹底し、丁寧な説明を重ねていきたい」と話しました。