夏の甲子園、福島県代表の聖光学院は6日、東東京代表の共栄学園を破り、2年連続で初戦を突破しました。なかでも、去年ベスト4にも貢献したキャプテン・高中一樹選手の攻守に渡る活躍が光りました。

高橋広季アナウンサー「蒸し暑い中、いよいよ聖光学院が初戦を迎えます。スタンドにはおよそ1000人の、控え選手をはじめ保護者など応援団が駆けつけました。」

また、スタンドには高中キャプテンの父、淳壮(あつまさ)さんの姿も。

高中主将の父・淳壮さん「チームの目標は日本一なので、そこに向かってやり切ってもらいたいと思います」

2年連続18回目の出場となった聖光学院は、東東京代表、初出場の共栄学園との初戦に臨みました。

まず先手をとったのは聖光でした。4回。1アウト2塁3塁から、6番の松尾!相手の意表を突いたスクイズが決まり、欲しかった先制点をあげます。

これで流れに乗った聖光は5回、ランナー1人を置き、1番キャプテンの高中!快音響いた鋭い打球は左中間を破るタイムリー2ベースヒット!頼れるキャプテンの一打で貴重な3点目をもたらします。

続く6回。今度は高中が守備で見せました。このヒット性の打球をくるっと一回転して、見事なスローイング!プロ顔負けの素晴らしい守備でチームを盛り立てます!

そして、6点リードで迎えた最終回。あとアウトは一つ。最後は空振り三振でゲームセット!

16安打・9盗塁、要所を締めるピッチングと試合巧者ぶりが際立った聖光学院。9対3で共栄学園を下し、2年連続の初戦突破です。

斎藤智也監督「高中のモチベーションの高さね。必ず何かはやってくれるだろうと、期待通りの、期待しすぎているくらい期待しています。今の高中には」

高中一樹主将「控え選手などが自分たちのために守備練習してくれたり、そういう力がきょうも自分の力以上のものを出させてもらえたのかなと感じています。自分たちのやることを変えずに最後の最後まで泥臭く魂を込めて野球したいなと思います」

聖光学院の2回戦は大会7日目の12日(土)、去年準決勝で敗れた王者・仙台育英と対戦します。