県内の都市部に比べて土地の価格が安いうえに、利便性が高い村に魅力を感じ、首都圏から移住してくる人もいます。

伊藤貴一さんと琴美さん夫婦。2人は埼玉から移住してきました。

伊藤貴一さんと琴美さん夫婦


埼玉から移住した伊藤貴一さん「毎日満員電車に乗って通勤することに疑問を感じて、心も体力的にもきついなと思い移住しようと思った」

もともと警視庁の警察官だった貴一さん。震災の翌年、被災地のパトロールなどを行うウルトラ警察隊としてはじめて福島を訪れました。

その後、県警の警察官への転職を経て、現在は村でパン店を開業するために栃木のパン店に通い修業を積んでいます。

栃木のパン店で修業を積む伊藤貴一さん


伊藤貴一さん「西郷村で自分でパン屋さんを開きたいなという夢がある。それに向けていろいろ準備していきたい」

一方、妻の琴美さんは、現在も東京にある会社に勤めています。

コロナ禍になる前は、週末のみ村で過ごす生活でしたが、リモートでの業務が多くなったため去年、西郷村に住民票を移しました。

妻・琴美さん「基本的にはテレワーク中心で必要に応じて月に2、3回とか週に1回とかの頻度で出社して組み合わせて働いている」

伊藤琴美さんはリモートワークを村で行う


2人とも、最初は移住に不安があったといいますが、現在は、村での生活を満喫しています。

伊藤貴一さん「土地的に田舎に移住したときの不安点が、コミュニティーに馴染めるかどうかが不安だった。東京よりもちょっと関係性があって、いい意味で見守られているという感じがあるので、その部分は印象とは違った」

妻・琴美さん「移住前は村か…と正直思った。新幹線も停まる村なので働き方も基本的には変えずにいられるし、すごく遠いところに来てしまったというよりは延長線上という感じで移住ができたのですごく気持ち的にも(移住して)良かった」