3人の子ども育てる女性はウェブデザイナーに
福島県内でも、働き方の見直しや、企業の新たな事業としてリスキリングに取り組む人が増えています。
須賀川市のウェブデザイナー・渡部雅絵さんは、リスキリングでウェブデザインを学びました。
渡部雅絵さん「時間を調節しながら子育てしながら仕事もして両立が図れるのを確信した。」

3人の子どもがいる渡部さん。以前はオーディオ機器の設計開発に携わっていましたが、育児などを理由に10年以上前、仕事を辞めました。
渡部雅絵さん「子どももだんだんと落ち着いてくる年齢になるということを考えると、自分もどういう風に働いていこうかと考える時期があって」
新しい仕事を始めようとした時、時間や場所に縛られずに働ける「ウェブデザイナー」に興味を持ちました。
渡部さんが、技術を学んだのが「ハタフルアカデミー」です。去年、開校したこちらではおよそ半年間、オンラインと対面の両方で、ウェブデザインのスキルを身に付けることができます。

受講者「ゴールは転職だと考えています」
受講者「自宅で自分で身につけられるスキルを使って、自宅で働くことができたらいいなと思った」
ハタフル・臼井翼社長「パソコン1台あれば場所を問わず時間も問わず働けるので、特に女性にとっては家庭の時間を大事にしながら働ける、そういった意味でも人気なのかなと思う」

「今の業種に頼りたくない」リスキリングで新事業に挑戦
ハタフルの卒業生の一人が、石川町にいます。今年、創業100年を迎える「北町亀屋」の矢内愛里さん。主にガスの販売や住宅リフォームなどを手がけています。
北町亀屋・矢内愛里さん「今の業種だけに頼りたくない。地域に依存しない営業」

年々、過疎化が進む石川町。5年前と比べると仕事の依頼は、半分ほどに減っているといいます。
北町亀屋・矢内新悟社長「僕らの仕事は客数×客単価。物販には限界があると感じている」
店を続けていくため、今年2月に「ウェブデザイン」という新たな事業に踏み切りました。

矢内愛里さん「一日一日新しい気づきが必ずあって、それが自分の人生に彩りというか、毎日楽しいなという気持ちと1日48時間になれという気持ち」
現在は、月に5件ほどHP制作の依頼があるということです。
矢内愛里さん「パソコン一つでどこでも仕事ができるということはすごく自分の中で大きな財産」