福島第一原発の燃料デブリ取り出しに向けて楢葉町で行われているロボットアームの試験が14日、報道陣に公開されました。

7月14日に公開されたのは、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出しに向けた試験です。

デブリの取り出しは、最長およそ22メートルのロボットアームを2号機の内部に入れて、アームの先端にあるブラシに付着させる方法で行われます。

アームを内部に入れる際は、直径55センチほどの制御棒関連の交換口を通す必要がありますが、最新のアームはこれまでのデータをもとに全自動で通過できるようになっています。

また、操作する人の動きに連動して、取り出したデブリの搬出などを遠隔で行う「マニピュレータ」という装置も初めて公開されました。

今後は、ロボットアームとマニピュレータの動作確認を一連の流れの中で行い、より本番に近い形で試験を続けるということです。

東京電力・山本正弘さん「類似の作業をしている事業者も国内外にたくさんいる、そういった方々との連携も図り/安全に効率的に作業を進めたい」

東京電力は2号機の燃料デブリ取り出しは、今年度中に始めたい考えで当初の計画から2年ほど遅れる見込みです。