クマと出会わないための対策 そしてもし出会ってしまったら

クマと出会わないためにとる対策として、望月准教授は2つのポイントをあげています。

まずはクマ鈴、クマよけスプレーを持参することです。クマ鈴のほかに、ラジオなど音の出ものを複数身に着け、山に入りましょう。また、時間帯にも注意です。朝や夕方の涼しい時間帯はクマも出やすくなるので山に近づかないよう注意を呼びかけています。

しかし、もしクマと遭遇したらどのように身を守るのか、望月准教授はクマとの距離によって取るべき行動が変わってくると話します。

クマとの距離が離れていれば、クマを刺激しないように、後ろを振り向かず、ゆっくり後ずさりします。十分に離れると、クマの方から離れていくということです。

しかし突然、茂みなどからクマが現れた場合は、すぐに命を守る行動をとらなければなりません。クマの爪はひとかきで致命傷になり得るので、頭や首、腹などを守るような体勢を取りましょう。

また、山に入る際には生ごみなど、クマのエサになり得るものを放置しないなどの注意も必要です。