売り手市場が続く高校生の就職。7月1日には求人票が公開され、高校生の就活が本格化しています。
この春卒業した高校生で、就職が内定した3711人のうち、福島県内に事業所がある企業に内定した人の割合は84%。一方、16%、人数にしておよそ600人ほどは県外で就職したとみられます。

こうしたことから、高校生に県内の企業の魅力を伝えようと、小野町で企業見学会が開かれました。
小野町にある建物の外壁に使う建材を製造する工場を訪れたのは、地元・小野高校の2年生です。普段製造業に接する機会の少ない普通科などの高校生に、地元のものづくり企業の魅力を伝えようと開かれました。
見学会は、企業の魅力発信と人材確保を目的とした「感働!ふくしま」プロジェクトの一環として行われ、内堀知事が高校生にメッセージを伝えました。
内堀知事「福島県内にも、皆さんが自分自身の運命の仕事にすべきすばらしい企業・工場がたくさんあります。」
高校生は、内堀知事と一緒に工場内を見学し、セメントなどの原料から外壁材ができるまでの工程について説明を受けました。
少子化などの影響で、若手の人材が不足していることから、金の卵とも言える高校生に熱い視線が向けられています。
東レ建材・小川淳一社長「地元で就職して地元で結婚して地元で生活していくということも、選択肢のひとつとして考えてほしい」
小野高校の2年生「紙やインターネットで見る情報よりも、実際に見た方がいろんなことが学べると思います」
県では人材確保を目指し、県内企業の魅力発信に力を入れていくことにしています。
