IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、5日、福島第一原発を視察して、処理水の放出計画について「制御された放出ができると考えている」と評価しました。

グロッシ事務局長は、5日に福島第一原発を訪れ、処理水に関わる設備を視察しました。視察を終え「今のところ設備に課題はない」と評価しました。

福島第一原発を視察するグロッシ氏

IAEAグロッシ事務局長「非常に満足している。制御された放出がきちんとできると考えている」

グロッシ氏は、「日本政府が決定に至れば速やかに放出ができるだろう」と述べた上で、IAEAとして国民に十分な根拠を示し、透明性をもって説明を繰り返していく考えを強調しました。

処理水の放出計画についてグロッシ氏は、4日に岸田総理に報告書を手渡し、「国際的な安全基準に合致している」と説明しました。

IAEAグロッシ事務局長「IAEAとして海洋放出は環境への悪影響はないと申し上げることができる。」

グロッシ事務局長は7日に韓国を訪れ、報告書について説明することにしています。