進まない「井戸水」の復旧

さらに、もうひとつの課題が「井戸水」です。自治体が発表する「断水世帯」にはカウントされない、井戸水を利用する地域の復旧が現地で課題となっています。熊本県内では現在、水道の断水がおよそ3400戸で続いています。一方、地区にあるおよそ1600世帯の全てが井戸水を使用している八代市金剛地区でも断水が住民を悩ませています。

住民「(井戸水は)全然出ない。不自由だけど我慢しないと」

この地域では、液状化現象で井戸のパイプの中に砂が入った可能性があるということです。井戸を修理できる業者は少なく、修理費用も高額になるうえ、場合によっては井戸を掘りなおす必要があり、住民が不安を募らせています。

井戸水を使っている理容室では、地震直後に出ていた濁った水すら、いまは出なくなりました。住民によりますと、地域の中でも被害に差があり、全く水が出ない家や濁った水が出る家など被害の程度はまちまちだといいます。

こうした事態を受け、国と県、八代市でつくる専門チームが現地に入り、各家庭で井戸の不具合の原因を無償で調べ、早期復旧につなげる考えです。