福島県郡山市に、県の新たな合同庁舎が完成し、11日、記念のセレモニーが行われました。一方で、100年近く使われてきた旧庁舎は「歴史的な価値がある」として保存を求める動きも出ています。

郡山市に完成した県の新たな合同庁舎。11日に開かれたセレモニーには、内堀知事など関係者が出席し、完成を祝いました。

内堀知事「新庁舎においても県民のみなさんに寄り添いながら、質の高い行政サービスを提供するとともに、県中地域の発展を力強く推進していく」

旧庁舎の老朽化などに伴って建設された地上3階建ての新庁舎。壁や窓口の一部には、県産の木材が使われています。敷地面積はおよそ3ヘクタールで、旧庁舎の3倍以上の広さを誇ります。また、新庁舎は出先機関ごとに同じフロアに集約されているため、職員と利用者ともに利便性の向上が期待されます。さらには、太陽光パネルや蓄電池も備えていて、「災害にも強い」のが特徴です。新庁舎の運用は22日から始まります。

一方で、旧庁舎の保存を求める動きも出ています。旧庁舎は1930年、昭和5年に郡山市役所として誕生。その後、県の合同庁舎となり、これまで100年近く使われてきました。日本建築学会は「歴史的な建築で価値がある」として、県に対し、機能移転後も保存するよう要望しました。市民団体も署名を集めるなどして保存と活用を求めていますが、県は旧庁舎の今後については「未定」としています。