仙台管区気象台は、福島県の磐梯山で火山性地震が増加していることから、噴火警戒レベルを「2」に引き上げる可能性があるとして注意を呼びかけています。

気象台によりますと、磐梯山では、27日の正午ごろから29日の午後3時までに、速報値で1091回の火山性地震を観測しました。

28日は、1時間平均32回の火山性地震を観測していて、29日も午後3時までで、1時間平均20回前後で推移しています。

気象台は、「普段に比べてかなり多い状態を維持しており、これまでにない地震活動になっている」と警戒を呼びかけています。

地震の規模は小さく、震源はおおむね山頂の北西2キロの深さ2キロ付近と推定されていて、現在も地震活動が継続しています。

地殻変動や監視カメラによる観測では特段の変化はないということですが、今後、火山活動がさらに高まった場合、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があるということです。

レベル2に上がった場合、周辺のスキー場などが火口周辺規制範囲に含まれるため、多くの人に影響が出ることが予想されます。