11月5日は「津波防災の日」です。大きな地震が起きた時、身の安全を守る訓練が、福島県内の沿岸部の自治体を対象に行われ、防災への備えが呼びかけられました。

「地震が発生しました。安全な場所を探し、身を低くして頭を守り、動かないでください」

双葉町の伝承館では、午前11時に訓練が行われました。訪れていた高校生たちは、「まず低く」「頭を守り」「動かない」という身を守るための基本的な行動を1分間実践しました。

この訓練は、「津波防災の日」に合わせて県内の沿岸10の市と町を対象に今回、初めて県が企画したものです。伝承館では、大津波警報が出たという想定で、職員などが避難場所や経路の確認を行いました。

東日本大震災・原子力災害伝承館 清水一郎副館長「伝承館は非常にたくさんのお客様が見学に来ていただける施設で、いつ地震が起きて津波が来るか分からないということで、こういう訓練を定期的にするのは非常に効果的だと思っている」

県では、備蓄品の確認や家具の固定など、防災のための備えを万全にするよう呼びかけています。