1日、福島第一原発の処理水について、海洋放出の差し止めを求める裁判がおよそ9か月ぶりに開かれました。裁判は当初、6月に裁判が行われる予定でしたが、裁判所の調整ミスにより延期されていました。

原告側代理人・広田次男弁護士「このような事態は二度と繰り返さないように強く抗議していきたいと思っています」

裁判では冒頭、川淵健司裁判長が、一連の経緯について「ご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。

また、浪江町から兵庫県に避難している女性が意見を述べ、「海と海につながるすべての命が汚されないよう守ってください」などと訴えました。

これに対し、東電は「海洋放出が健康被害を生じさせるものではない」と主張。国は「原告適格がない」として、訴えの却下を求めました。次の裁判は、来年1月30日に行われます。