終戦から15日で80年。当時を振り返り、平和について考えてもらおうと、戦争にまつわる資料展が、福島県郡山市で開かれています。
「特攻隊、出撃の戦友は『お先に』とわれに言い足りそして還らず」
これは、特攻隊に入った郡山市の男性が残した句です。この資料展は、戦争の悲惨さを伝え平和について考えてもらおうと、毎年この時期に開かれています。
会場には、郡山市を空襲した戦闘機から落とされた機関銃の破片や、郡山市の男性が出征の際に寄せ書きを添えて贈られた日章旗など、当時の資料300点あまりが展示されています。
また、防空頭巾など当時の衣服もあり、戦時中の生活を知ることができます。会場には、若い世代の人たちも訪れ、戦争に直面した人々の状況に思いをはせていました。
訪れた人「80年で被爆国というのは大きい歴史だと思うので、そこは受け継いでいかないといけないのかなと。次の世代というか、ちゃんと歴史に残していかないといけないのかと思います」
実行委員長・伊藤洋さん「私も38年間、教員をやっていましたけど、そのなかではやっぱりそんな無謀なことやっちゃいけないんだ。これからはやっぱり平和そういう時代にしていかなくてはならないんだということを子どもたちに言い続けたい、これからも続けていきたいと思っています」
この資料展は郡山市公会堂で16日まで開かれ、15日午後2時からはフィリピンで戦争を体験した郡山市の男性が当時の様子を語ることになっています。