課題は「論理的に説明する力」

全国学力テストは、文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象に毎年行っているもので、国語や算数といった教科のテストなどから学力を把握し、義務教育の水準を向上させる狙いがあります。

福島県内の平均正答率は、4年連続、すべての教科で全国平均を下回り、なかでも「小学校の算数」と「中学校の数学」は、全国平均を3ポイント以上下回っています。

今回の結果について、県の教育委員会は「数式などの解決方法を論理的に説明する力に課題がある」と分析しています。

教育委員会では、これまでも専門的な指導や助言を行う「指導主事」が学校を訪れ、現場の教員とよりよい授業づくりについて検討してきましたが、今後は訪問する学校の数を増やすなどの対策を講じることにしています。

今回の分析の結果以外にもさまざまな課題があり、子どもたち1人1人の強みや課題を分析したうえでの学習指導が求められます。