TUFテレビユー福島に、小さなお客さんがやって来ました。本社の電波塔に野鳥の巣が見つかり、どんな鳥が、なぜこの場所に巣を作ったのか調べてみました。
福島市西中央にあるTUF本社の電波塔。目を凝らして見てみると、高さ50メートルほどの場所に、木の枝のようなものが見えます。一体何があるのか、TUFのスタッフが鉄塔に上って確かめてみることに。
スタッフ「テレビユー福島本社鉄塔のだいぶ上のほうです。いつの間にか鳥の巣が作られていることがわかりました」
中には数羽のヒナが…何という鳥なんでしょうか。鳥の生態に詳しい「福島市小鳥の森」の増渕翔太さんに映像を見てもらうと…。
福島市小鳥の森・増渕翔太さん「これはチョウゲンボウという鳥です」
巣を作っていたのは、猛禽類でハヤブサの仲間のチョウゲンボウ。体長は40センチほどで、カラスより一回り小さいくらいの大きさです。
増渕さん「ホバリングといって、空中で一点に止まって飛ぶ飛び方があるんですけど、その飛び方をするのはこの辺だと2種類だけなのでそれからしても特定はしやすいですね」
いまがちょうど繁殖期ということですがなぜ、あれほど高いところに巣を作ったのでしょうか?
増渕さん「本来は崖とかで営巣する(巣を作る)のがほとんどなんですけど、人工物を崖と見立てて巣を作ることもあって、こういう鉄塔とか橋桁とかでも巣を作るんです」
実は、TUFの鉄塔には過去にもチョウゲンボウが巣を作ったことがあり、今回は当時のヒナが帰ってきた可能性もあるということです。卵やヒナがいる野鳥の巣は巣立ちの前に自治体の許可なく撤去することができないため、もう少しヒナたちの成長を見守ることになりそうです。
増渕さん「全体的に白いホワホワの毛じゃなくて、茶色い羽根も見えてきているのでもうそろそろ巣立ちが近いのかなという感じはします。繁殖する様子を遠くから観察していただければ」
鉄塔に住みついた、少し珍しいお客さん。順調に行けば6月上旬から中旬に巣立ちを迎えそうです。