義務教育を十分に受けられなかった人が通う福島市の自主夜間中学で、校歌の作曲を手がけた大友良英さんらによる公開授業が開かれました。

大友良英さん「音楽は誰にでもできる。誰でもできるハードルを高くしたのが学校教育」

福島市ゆかりの音楽家、大友良英さんらの公開授業には、福島駅前自主夜間中学の生徒など40人あまりが参加しました。

福島市で10年以上にわたって市民が自主的に運営してきたこの学校。大友さんは校歌の作曲を手がけるなど、音楽を通して学校の発展に関わってきました。大友さんは、音楽の歴史をたどるとともに、生活の中での音楽の重要性を話しました。

大友さん「(震災から)福島の人がどう誇りを取り戻すか。その中のひとつに自分の歌とか音楽があると思う」

また、文部科学省の元事務次官で、この学校で講師を務める前川喜平さんは、夜間中学が全国に広まった経緯などについて伝えました。福島駅前自主夜間中学では今後もこうした公開授業を行うことにしています。