福島県の高校で、クラシックギターの音色が響き渡っています。
その主役は、福島成蹊高校ギタークラブの生徒たち。

全員がギター未経験からスタートし、わずか数年で全国レベルの実力を身につけた部員たちの物語をご紹介します。

珍しさと実力で注目を集める部活動

福島成蹊高校ギタークラブは「クラシックギターを使って合奏するという県内では数少ない珍しいクラブ」です。
その珍しさだけでなく、実力も注目に値します。

一昨年、去年と2年連続で全日本ギターコンクールで金賞を受賞するという、輝かしい成績を収めているのです。

五つのパートが織りなす美しいハーモニー

ギタークラブの活動は、全体での合奏練習と5つのパートに分かれての練習が中心です。各パートの役割は以下の通りです。

1. アルト1:主にメロディーを担当

2. アルト2:アルト1に合わせたハモリを担当

3. プライム:中音域で主に伴奏を担当

4. バス:アルトの1オクターブ低いメロディーを担当

5. 低音:リズムを取って全体を支える役割

これらのパートが絶妙に調和し、美しい音色を生み出しています。

全員未経験からのスタート

驚くべきことに、取材時点で29名いた部員全員が、入部時にはギター未経験だったそうです。

髙橋さん
「もうみんな、みんな初心者から始めたんで。全員未経験です。」

未経験からここまでの実力をつけた秘訣は何なのでしょうか?
その答えは、部員たちの姿勢にあるようです。

髙橋さん
「自分たちで練習して、どうしたらいいかなとか、ここどうやって弾いたらいいかなとか、自分たちで考えながらいい音楽を作っていけるかとか、すごい楽しいです。」

家族のような居心地の良さが支える練習環境

ギタークラブの魅力は、技術的な面だけではありません。
部員たちの仲の良さも、このクラブの大きな特徴です。

菅野さん
「なんか家族みたいな感じな、あの、居心地がめっちゃいいです。」

番組スタッフ
「突然ですが、好きな食べ物はなんですか?」

菅野さん
「餃子です。お母さんの餃子がめっちゃ美味い(笑)」

この空気感が、みんなで上達していく秘訣なのかもしれません。

自主性を重んじる指導方針

福島成蹊高校ギタークラブの活動には、楽しさの中にも厳しさが感じられます。
上級生が下級生に技術を継承する仕組みや、レパートリーを生徒たちが提案するなど、自主性を重んじた活動が行われています。

この方針が、部員たちの成長を支えているのでしょう。
技術の向上だけでなく、自ら考え、行動する力も養われているようです。

目指すは特別賞

これまでの努力と実績を踏まえ、ギタークラブは今年度、全日本ギターコンクールでの特別金賞を目指しています。

全員未経験からスタートし、ここまで成長してきた彼らなら、きっとその目標も達成できるはずです。

福島成蹊高校ギタークラブの活動は、音楽の素晴らしさだけでなく、努力と協調性の大切さも教えてくれます。
彼らの奏でる音色には、一人一人の成長と仲間との絆が詰まっているのです。

福島成蹊高校ギタークラブの挑戦は、まだ始まったばかり。
彼らの奏でる奇跡のハーモニーが、これからどのように発展していくのか、今後の活躍にも注目です。

ステップ
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年4月23日放送回より)