一方、県高校駅伝で7連覇を狙う学法石川の女子。
チームをけん引しているのは、3年生の岩崎麻知子選手です。そんな岩崎選手には、原動力になっている苦い思い出が…。
学法石川3年・岩崎麻知子選手「1、2年の時に駅伝メンバーには選ばれていたが、選手として走れなくて、県高校駅伝優勝とか嬉しい気持ちもあったが、どこかで正直悔しい気持ちもあって…」
過去2年、駅伝のエントリーメンバーには入ったものの、あと一歩のところで控え選手に。
去年の県高校駅伝・前日の陸上ノートには、当時の心境がつづられていました。
■岩崎選手の陸上ノート
「今日まで県駅伝を走るために頑張ってきましたが、5人の中に入ることができませんでした。自分にはまだ気持ちの面での弱さがあります。チャンスはあと1回です。来年、今とは比べ物にならないくらい強くなり絶対5人のなかに入ります」
悔しさを味わい、「三度目の正直」を誓ったラストシーズン。
岩崎選手は、日々のポイント練習から意識改革。松田監督に課された設定タイムよりも速いペースで走るなど、常に質の高い練習を求めてきました。
その努力が実を結んだのは、今年5月の県高校陸上3000メートル。岩崎選手は、序盤から先頭集団を引っ張ると、最後は後続を突き放し、9分20秒台の好タイムで優勝しました。
指揮官も岩崎選手の成長に目を細めます。
学法石川・松田和宏監督「1年間かけて持久力もついてきて、非常に3年生になってから伸びてきている選手になる」
岩崎選手にとって、最初で最後となる県高校駅伝。2年分の思いを胸に猪苗代路を駆け抜けます。
学法石川3年・岩崎麻知子選手「2年間悔しい思いをしたので、その悔しさを晴らすような走りを今年はしたいなと思う」
20日の県高校駅伝は、猪苗代町総合体育館をスタート・ゴールに、男子は9時20分、女子は11時50分にスタートします。