手作業は1日におよそ5時間も…

キュウリを選別する設備を導入するメリットの1つ目が「品質の維持」です。鮮度保持装置には、近赤外光を照射する機能があり、鮮度を3日から5日ほど長く保つことができます。より安定的な供給につながります。

2つ目が「作業の効率化」です。施設では作業を機械で行うことができます。これまでは、手作業で選別や箱詰めを行うなど、生産者にかかる負担が大きかったため、今回の導入に生産者も期待を寄せています。

キュウリ農家・梅宮照彦さん「選果を少しでも機械に任せながら、時間的にゆとりを持って、栽培面積も何とか維持できるようにしたい」

福島市でキュウリを生産する梅宮照彦さんは、収穫後に行う選別や箱詰めをすべて手作業で行っていて、1日におよそ5時間をこの作業に割いています。今後は新たな施設も活用しながら、作業の効率化と品質向上に努めることにしています。

梅宮照彦さん「手入れという作業もある。消毒もしないと虫がついたり病気になったりする。余裕を持ってできるような体制ができれば」

夏秋キュウリの生産額が日本一の福島県。こうした施設を活用することで、作業の効率化を図りながら、生産拡大が期待されます。