伊達市にある聖光学院高校。

野球部をはじめ、スポーツ強豪校ですが、今回ご紹介するのは創部から58年、歴史・伝統あるブラスバンド部です。

ですが・・・

大沼部長
「今は2年生が4人、1年生が2人の合計6人です。」

6人という人数は、部員にとっても驚きだったようで・・・

羽賀副部長
「コンクールにこの人数で出るの?と不安だったんですけど、やってみたらみんなひとりひとり自分のパートをしっかり吹いてできているので、他の学校に負けないくらい頑張っています。」

少ない人数でもコンクールで好成績を収めるために必要なもの。

大沼部長
「音圧という部分では人数が必要になるので、(そこを補うために)個人のレベルを上げることが大事だと思っています。」

全体練習は1時間、そのあとにそれぞれ個人のレベルを上げるための練習を各自行います。

チームのためにいま必要なことを自分で考えそれに向かって取り組む、また部員が少ないからこそ、みんなでよく話し合いことができるのもメリットなんだそうです。

齋藤さん
「距離感か近くて接しやすいので、仲が深められると思います。」

そして、コンクール出場だけでなく、中にはこんな理由で入部した部員もいます。

羽賀副部長
「聖光学院に入学して、ブラスバンド部に入ったら甲子園でトランペットが吹ける。」

菅野さん
「選手にどんどんエールを送りたいという気持ちが強くなった。」

これまで、ブラスバンド部は夏の甲子園での演奏経験は2回あります。

大沼部長
「吹奏楽をやっている誰しもが吹ける場所ではないので、すごく貴重な経験をさせてもらってて楽しい。」

齋藤さん
「(甲子園は)人の歓声が広がって感動したし、実際に演奏してみて思い切り吹けるので楽しかったです。」

3年ぶりに春のセンバツの出場が決まった「聖光学院野球部」。

もちろん、ブラスバンド部も演奏で試合を盛り上げます。

羽賀副部長
「ブラスバンド部は来てくれるの?って野球部から言われたので、『行きます』と答えたら、野球部がすごく喜んでくれたので、応援が届いてるんだと実感し、もっと応援したくなりました。野球部が勝たないと甲子園には行けないので、その機会を与えてくれている野球部には感謝しています。」

その気持ちから、春のセンバツではこれまでの15曲のレパートリーに加え5曲プラス。

さらに・・・

大沼部長
「伊達市内の中学校6校から39人が集まってくれて、他校の高校・OB、そして私たち全部含めたら50人くらいでの演奏になります。初めての試みで、人数も多くなって不安もあるんですけど、この人数で応援するのは初めてなのですごく楽しみです。」

羽賀副部長
「選手がホームランを打てるような演奏をしたい。」

菅野さん
「思いを全部出し切って、選手にエールを与える演奏したい。」

齋藤さん
「どんどん勝ち進んで欲しいという気持ちで、頑張って演奏したい。」

これまでにない地域の協力を得て、ブラスバンド部を中心に勝利へと導く準備は整っています。

ステップ
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年3月19日放送回より)