原発事故ですべての窯元が避難を余儀なくされた福島県浪江町の大堀相馬焼。震災から14年、20数軒あった窯元のうち唯一、去年からふるさとに戻り、制作活動を再開した窯元がいます。

浪江町の大堀地区は、原発事故で現在も多くの地域が帰還困難区域となっていて、ほとんど明かりはなく、空き地が広がっています。この地区には、震災前、大堀相馬焼の20数軒の窯元がありましたが、原発事故の影響ですべて避難を余儀なくされました。

しかし、町の文化を途絶えさせるわけにはいかないと、おととし、窯元とそれに通じる道路の避難指示が先行的に解除されました。そして去年唯一、ふるさとに戻って制作活動を再開したのが「陶吉郎窯」です。去年オープンした展示販売場には、様々な作品がずらりと並んでいます。