レーサー目指していた過去 一方、家族を乗せて運転する際は…

被告人質問では、大竹被告の経歴も明らかになり、20歳前にレーサーを目指し一時はライセンスをとることも考えたとし、「運転に自信がある」と答えました。一方で、家族を乗せて運転する際はスピードメーターを見ていたと言い、自分ひとりで運転する際は、メーターは見ず、まわりの風景やタイヤの音など感覚で運転するとも話しました。

さらに、過去の事故歴なども明らかになり、4年前、自分の前を走る障害者マークの車を追い越した車を注意しようと追いかけ、水田に転落する自損事故を起こしたことや、警察車両に対するあおり運転行為だと警察から注意されたことがあることなども明らかにしました。

裁判の中で、大竹被告は最大で時速158キロで走行し、事故現場では制限速度50キロのカーブを時速104キロで曲がりきれず、はみ出し、事故をおこしたと指摘されました。

7日の論告求刑公判で、検察は「鍼灸院の予約時間までに到着したかったいう動機で自己中心的な犯行」と指摘、そのうえで「極めて危険な速度で運転していた」として、大竹被告に懲役9年を求刑しました。

一方、弁護側は「事故現場までは車を制御できていた。予約時間に間に合わないという焦りから高速で運転した」と主張、社会内で更生できるとして懲役3年、執行猶予付きの判決を求めました。判決は、11日に言い渡されます。【へ続く】

事故の衝撃で大破した大竹被告の車