8日午後、福島県いわき市の医薬品工場で、従業員10人がいわゆる「酸素欠乏症」になったとして病院に搬送されました。
警察によりますと、8日午後5時ごろ、いわき市泉町の第一三共ケミカルファーマの小名浜工場で、医薬品の原料の選別作業を終え、事務所に戻った従業員10人が体調不良を訴え、近くの病院に搬送されました。
診断の結果、10人はメトヘモグロビン血症、いわゆる「酸素欠乏症」と診断されました。このうち7人は現在も入院し、治療を続けていますが、全員意識はあるということです。ほかの3人は無症状で、すでに退院しています。
警察によりますと、この10人は防護服を着て、医薬品の原料となる粉末を選別する作業を行っていたということですが、今回の体調不良につながる原因は不明だということです。
警察は引き続き、従業員から話を聞くなどして、原因を調べています。