福島第一原発の燃料デブリの取り出しが、カメラの不具合で中断している問題で、東京電力は23日にも、取り出し装置を格納容器の外に戻す作業を開始すると明らかにしました。
福島第一原発2号機では、10日から溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しに着手していました。
ところが、17日に装置の先端につけたカメラに不具合があり、作業が中断しています。これを受けて、東電は、格納容器の中に入っていた取り出し装置を外へ戻す方針を示していましたが、この作業を早ければ今月23日にも始めると明らかにしました。
これに先立ち、20日は午前3時ごろから復旧作業を始め、電気信号を測定する機械をカメラにつなぐなどして不具合の原因を調べましたが、特定には至りませんでした。
復旧の時期については未定で、取り出し作業を再開する見通しは立っていません。










