温泉熱で納豆製造も
1世帯あたりの1年間の納豆購入額で、福島市は全国の都道府県の県庁所在地と政令指定都市の中で、おととしまで購入額が4年連続で日本一でした。しかし、今年2月に発表された去年1年間の購入額は5817円で、9位にとどまりました。

福島市内では日本一奪還に向けて、様々な取り組みが行われています。
その一つが、福島市の土湯温泉にある「おららの納豆温泉ラボ」。温泉熱を活用して納豆を作る施設で、6月に製造をはじめました。発酵室をのぞいてみると、温泉が流れる管が張りめぐらされています。温泉の熱を利用することで、脱炭素にもつながるということです。

この施設のもう一つのポイントは、ICT技術の活用です。NTT東日本と福島大学の協力を得て、発酵室の温度や湿度を遠隔で管理することで効率的に製造できるため、人手不足の解消にもつながっています。この納豆には、県産の大豆が使われていて、道の駅つちゆなどで販売されています。

「御とめ湯り」の商品にも、この「おららの温泉納豆」が使われ始めたそうです。納豆で地域を盛り上げようと様々な取り組みを行う福島市。今年こそ納豆の購入額1位を奪還できるのか、注目です。










