今春の内定率は99.6%

少子化に伴う人手不足で、高校生の就職は売り手市場が続いています。企業側の採用意欲は高く、求人受け付けを開始した6月1日からの1か月間で寄せられた求人数は、去年より63人多い7839人でした。

福島労働局によりますと、この春高校を卒業した高校生のうち、就職希望者は3370人で、その内定率は99.6%でした。

高校生にとって有利といえる今年の就職状況ですが、より良い就職のために必要な注意点を、高校生の就職に詳しい専門家に聞きました。

アーテムコンサルティング事務所 人事コンサルタント・齋藤貴史さん「7月の半ば過ぎから職場見学が始まります。事前に調べられる企業情報・仕事内容はしっかり確認して臨みましょう。そうすることで自分に合いそうな会社か、そこで働く姿をイメージできるかという確認に集中できます。一方、企業は会社の魅力を伝えることは当然ですが、それ以上に安心して働ける会社だという説明が重要です。若者の離職率が問題となっているので、どういった体制で仕事を教えているか、先輩社員はどうやって一人前になっていったか説明できるとよい」

就職試験は、9月16日から始まります。