結論は…どちらも正解?

柴三郎の地元、熊本県にある記念館の方に、話を聞きました。

地元の小国町では、「きたざと」と読んでいて、柴三郎本人もドイツに留学するまでは「きたざと」と名乗っていたそうです。

しかし、ドイツでは、この「Kitazato」が「きたざと」と読んでもらえなかったといいます。というのも、ドイツ語ではこの「Z」の発音、例えば、英語のtimeを表すZeitは(ツァイト)と読むように、日本語の「ツ」に近い発音になります。

一方「S」はというと、数字の7、英語のsevenを表すsiebenは(ズィーベン)と読むように、Sを「ズ」と読むことが多いそうです。そこで、ドイツでも「きたざと」と読んでもらうため、「Kitasato」という署名を使うようになったということです。

研究所では、そのまま「Kitasato(きたさと)」を採用し、記念館では地元にゆかりのある「Kitazato(きたざと)」を使っているということです。

結論としては、きたさと、きたざと、どちらも間違いではないということになります。