新型コロナウイルスについて福島県内では26日、1455人の感染が確認され過去最多を更新しました。
福島市と郡山市では初めて300人を超え中核市3市では872人と感染者の6割を占めています。こうした中、濃厚接触者などを対象に県は検査キットを無料で配布する方針を決めました。
新たに感染が確認されたのは、郡山市で359人、福島市で315人、いわき市で198人など、45の市町村と県外の合わせて1455人です。これまでの過去最多を200人以上上回り、郡山市と福島市では初めて300人を超えました。
県によりますと26日までに保育施設や病院などあわせて4件のクラスターが発生しました。
また、今月24日までの直近1週間に行われたゲノム解析で、184人中半数近い87人から感染力がより強いとされるオミクロン株の新たな変異「BA.5」が確認されたということです。
入院は362人で、病床の使用率は48.3パーセントです。
自宅療養は8098人で、療養中の人は9901人といずれも過去最多を更新しました。
県立医大金光敬二教授
「(26日行った介護施設で)3人くらい入院させた方が良い人がいた入院の調整を行政の人にお願いしたが一部はすぐには対応できないということになりました。実際は苦しい状況は始まっているとぜひ知っていただきたい。」
こうした中、県は対策本部会議を開き、濃厚接触者などが自ら検査できるよう、配布センターを設置して、検査キットを無料配布することを決めました。
期間は29日から10月末までで、インターネットや電話で受け付けるということです。