福島県警察本部によりますと、65歳以上が運転免許を自主返納した件数は、2018年は5800件あまりでした。

しかし、翌年の19年、急激に数が増えます。背景には東京・東池袋で当時87歳の男が運転する車が、2人を死亡させた事故がありました。この事故で、高齢ドライバーに対する社会的関心が高まったといえます。

ところが、その翌年の20年以降は減少し、年間6000件程度とほぼ横ばいとなっています。

福島県内は、面積が広い割には公共交通機関が充実しているとは言えない車社会です。免許を返納すると、移動手段がなくなってしまうことを心配する人も少なくありません。

交通弱者を支援する取り組みが各地で行われていて、田村市では「県内初」となる取り組みが始まっています。