宮城の蔵元が「世界一」に輝きました。
川崎町に酒蔵のある「新澤醸造店」が世界各地の酒を集めた品評会で、“最も優れた蔵元”に選出されました。

川崎町の山あいに酒蔵を持つ新澤醸造店。
新澤醸造店は、世界各地の酒を集めた品評会=IWCの日本酒部門で、最も優れた蔵元に与えられる「サケ・ブルーワー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。

新澤醸造店・渡部七海さん:
「日本だけではなくて、世界の方々に『日本酒っていいな』と評価していただけたのは、とてもうれしく思います」


さらに、本醸造酒の部では、「愛宕の松 別仕込本醸造」が最優秀賞に輝きました。「愛宕の松」は創業当初の1873年からある新澤醸造店、伝統の酒です。

新澤醸造店・渡部七海さん:
「『どんな料理にも合うようなお酒』をコンセプトに作っています。後味のキレがとても良くて。歴史のある商品が評価されて、うれしく思っています」


低価格で販売されている「愛宕の松」だけでなく、▼一本35万円の「零響ーabsolute 0」など、高価格の商品も高い評価を受けた新澤醸造店。より一層、いい商品を出していきたいと気持ちを新たにしていました。

新澤醸造店・渡部七海さん:
「普段、飲まれているお客さんの声が正しい評価だと思うので、そういう声をいただけるように、毎日より良い品質で出せるように頑張っていきたい」


元々、大崎市三本木にあった新澤醸造店は、東日本大震災で蔵が全壊し、製造部門を川崎町に移し、酒造りを続けてきました。

最優秀賞はブランドを守り続けた従業員にとって、大きな励みになったということです。