経済危機に陥るスリランカでは、権力を独占する大統領が逃亡するなど、混乱が続いています。
宮城県内に留学するスリランカ人は、母国の窮状に心を痛めています。

ドゥランギ・ ジャヤセカラさん:
「私の国にはあまりお金持ちの人はいないので、国民の食べ物や生活物資も高くなって、生活も難しくなったそうです」

おととしから仙台市内の日本語学校に通うスリランカからの留学生、シャニカ・マドゥランギ・ジャヤセカラさん(34)です。
母国のスリランカは、深刻な財政危機に見舞われ、権力を独占する大統領とその一族への不満が爆発。大統領が国外に脱出しました。
新型コロナの影響もあり、入国後、一度も帰国できていないというジャヤセカラさん。国に残した家族の生活を心配しています。

ドゥランギ・ ジャヤセカラさん:
「私の父は1週間に5回仕事をしているが、通勤することも難しくなっている。心配です。『いつも食べてますか、大丈夫ですか』と話します」


ジャヤセカラさんは、「政権が変わらなければ、各国からの支援物資も国民に生き渡らない可能性もある」と危惧しています。

ドゥランギ・ジャヤセカラさん:
「支援の物資は国民からもらってほしい、政府ではなく国民から。真ん中に政治家がいるから心配しています、信じられないから。いい政治家がほしいです」