「2024年問題」という言葉を最近、よく耳にしますが、そもそもどういう問題なのでしょうか。

この問題は、労働者の時間外労働の上限規制などを定めた働き方改革法案に関係するものです。2019年4月に施行されましたが、その適用が5年間、猶予されていた職種があります。

それが、トラック・タクシー・バスなどの自動車運転業務、建設業、医師といった職種です。これらの職種は、長時間労働や人手不足が叫ばれていて、その対策を行うために時間外労働の上限制限などの適用が猶予されていましたが、その期間が来年3月末で終わります。

なかでもトラックドライバーの労働時間に上限が課せられることで発生すると言われているのが「物流の2024年問題」です。

トラックドライバーは、これまで時間外労働の規制はありませんでしたが、来年の4月から、時間外労働が年間で960時間、月に換算すると80時間となります。また、1日の拘束時間も最大で15時間とこれまでよりも1時間短くなります。

働き方が改善されるのはドライバーにとってはメリットがあると思いますが、私たちの生活には何か影響が出るのでしょうか?