マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」をめぐり、システムを導入する事業所の半数以上で「情報が正しく反映されない」といったトラブルがあったことがわかりました。
宮城県内の病院や保険薬局などでつくる県民主医療機関連合会は、9月10日から30日までの間、連合会に加盟し、マイナ保険証のオンライン資格確認システムを導入する26の事業所に対し、アンケートを行いました。

その結果、53.8パーセントにあたる14の事業所が「トラブルがあった」と回答しました。トラブルの内容は「保険者情報が正しく反映されなかった」「顔認証のエラー」などとなっています。また、「端末が移動できないため寝たきり、車いす、発熱患者の顔認証ができない」といった意見も寄せられたということです。
坂総合クリニック 高橋輝美事務長:
「顔認証に時間がかかって、受付の順番が遅くなってしまうなどの患者さまからのクレームは発生しております」

連合会は「医療機関窓口の負担が増え、円滑な診療に支障をきたす」として政府が方針を示している現行の健康保険証の廃止を中止するよう求めています。