仙台市の飲食店で刺身を食べた女性が腹痛を訴え病院に運ばれ、胃からアニサキスが見つかりました。市は食中毒と断定し、この飲食店に対し、18日の1日、生食用の魚介類の調理や提供を停止させる処分を出しました。

販売停止などの処分を受けたのは、仙台市内にある飲食店です。

市によりますと、10月16日にこの飲食店でサンマやイワシなどの刺身を食べた70代の女性が、17日午後に腹痛を訴え病院に搬送されました。女性の胃からは、寄生虫のアニサキスが検出されました。

提供された刺身のうちサンマとイワシが冷凍処理されていなかったため、市では刺身による食中毒と断定し店に対し、18日の1日間生食用の魚介類の調理と提供を停止する処分を出しました。

女性は18日午前に退院したということです。

今年に入り宮城県内で発生したアニサキスによる食中毒は12件目となり去年1年間の7件をすでに上回っています。

アニサキスはイワシやサバなどの魚介類に寄生していて、県は、内臓の除去やマイナス20度で24時間以上、冷凍するなどして、予防を徹底するよう呼びかけています。