渡り鳥の越冬地として知られる宮城県北部の伊豆沼周辺では、冬の使者、ハクチョウが飛来し始めています。

ハクチョウが飛来したのは、栗原市と登米市にまたがる伊豆沼近くの田んぼです。午前7時頃、県伊豆沼・内沼環境保全財団の研究員が、コハクチョウ18羽と、オオハクチョウ2羽の合わせて20羽の飛来を確認しました。財団によりますと、伊豆沼周辺では、8日昼頃に今シーズン初めてハクチョウの飛来が確認されていて、去年より1日遅く、平年より1日早いということです。

県伊豆沼・内沼環境保全財団 嶋田哲郎研究室長:
「猛暑もあったがこのところ急激に冷え込んでいるので、きのうの状況を見ると県内各地で(ハクチョウが)発見されていて一気に来た」

ハクチョウはおよそ4000キロ離れたロシアの北極海沿岸から渡ってきたと見られ、落穂などを食べながら長旅の疲れを癒していました。伊豆沼周辺では、例年およそ3000羽が冬を越します。