東北大学で、日本で初めての女子大学生が誕生してから今年で110周年を迎えます。これに合わせて、当時の女子大学生の研究や卒業後の成果に関する資料が7日から公開されます。
仙台市青葉区の東北大学史料館で公開されるのは、日本で初めての女子大学生となった3人のうちの1人、黒田チカさんに関する資料です。黒田さんは、小学校の教師や高等師範学校の助教授などを経て、1913年、29歳の時に東北帝国大学(現在の東北大学)に入学しました。

会場には、化学を学んだ黒田さんが実験の時に着ていた作業服などおよそ30点の資料が展示されています。

東北大学史料館 加藤諭准教授:
「日本初の女子大生がどのように誕生したのか、そのお一人である黒田チカさんに着目をして、どのような人生を歩んだのか、そこを中心とした企画展示を企画しました。どのような多様性のある社会を目指していこうかと思っている方々に見ていただきたいと思います」

黒田さんは、在学中、さまざまな植物の色素を抽出する研究に熱心に取り組みました。卒業後は、大学での研究をもとに、タマネギの外皮に含まれる成分に血圧を下げる作用があることを発見し、特許を取得しました。

その特許が薬品として実用化されて、高血圧治療薬「ケルチンC」が誕生しました。そして、一連の研究成果が認められて、1929年には日本で2番目の女性理学博士となりました。

展示される資料の多くが今回、初めての公開です。特別展「日本初の女子大生~黒田チカから一世紀のあゆみ~」は7日から12月22日まで、青葉区の東北大学史料館で開かれます。







