宮城県内で同時流行が続くインフルエンザと新型コロナウイルス。新型コロナについては、9月4日から10日までで1定点把握の感染者数が「32.47人」と全国最多となりました。宮城で何が起きているのか専門家に聞きました。
東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「30という数字は第8波と同じぐらい。宮城県で流行しているウイルスが新たな変異株とかそういうわけではないので、宮城だけが特別何かということではないと理解している」

県内の新型コロナの感染状況について東北医科薬科大学の遠藤史郎教授は「第8波と同等」としつつも、「定点把握は患者の受診行動などに影響されるため、他の地域と数字だけで比べる必要はないのでは」と話し冷静に受け止めるよう呼びかけます。
東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「単に感染者が増えたから流行の中に入ったから大変だということではなく、なるべく飛沫を浴びないようにしようとか基本的な事、換気ができるのであれば換気をするのが大切」

一方で、学級閉鎖などが相次ぐインフルエンザについては…。
東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「沖縄などで夏場にインフルエンザが流行することもあり、夏だから流行しないというわけではない。ここ数年の間に流行しなかったので我々の免疫もインフルエンザが流行すれば少しずつ上がるが、それがなかった」

インフルエンザはいつピークを迎えるのか見通しが難しいと話します。
東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「例年だと年末ぐらいから流行し、3月ぐらいにA型のインフルエンザはピークを過ぎ、そのあとB型が流行する2つ山が来る。冬場と同じパターンを取るのかちょっとわからない」
インフルエンザは、感染の拡大に歯止めがかかっておらず、ピークが見通せていません。そして、インフルエンザには、注意報が出されていますが、東北医科薬科大学の遠藤教授は、新型コロナもインフルエンザ同様に注意報や警報などの基準を自治体ごとに設けた方が良いと話していました。