新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、8日から5類に引き下げられました。私たちの社会に大きな影響を与えたコロナ禍を振り返ります。

仙台市中心部のジャズバー。6日、客席はほぼ満席となり、音楽やお酒を楽しむ客の姿が見られました。

ジャズ・ビレバン 渡邊清さん:
「人が戻ってきてくれて、あーこれから大丈夫だという実感はある」

こう話す経営者の渡邊さんには、忘れることのできない光景があります。

ジャズ・ビレバン 渡邊清さん:
「信じられないくらい、人の流れがとまった街というのは廃墟なんだという実感の中にいたのは、恐ろしい体験でした」

今から3年前の2020年、新型コロナの流行が始まると街から人の姿は消えました。

宮城県内で初めて感染者が確認されたのは、2020年2月29日。クルーズ船の乗客でした。その年の4月には、全国に緊急事態宣言が。ゴールデンウィーク中も続き経済は大打撃を受けました。

店主:
「1か月以上、収入ゼロです。これがいつまで続くのか、果たして昔のようにお客さんが来てくれるのかどうか」

そして、未知のウイルスがもたらしたのが、社会不安です。コロナが流行し始めた2020年1月以降、店からマスクが無くなりました。トイレットペーパーが品薄になるなど不確かな情報にも翻弄されました。

一方、感染対策を進めるなか、広まったのが「ソーシャルディスタンス」という言葉。人と人との距離をあけることが当たり前となりました。tbcのニューススタジオも、コロナ禍を境にキャスター同士の間隔が大きくあきました。