東日本大震災の発生から11日で、12年1か月です。宮城県山元町の寺には、遺族らが訪れ震災で犠牲となった人を悼みました。

山元町にある徳泉寺です。

月命日の11日、町内に住む太田正道さん(72)は震災で犠牲になった妻をしのんで手を合わせました。太田さんの妻・裕栄さん(当時62)は12年前、車で帰宅途中に津波に巻き込まれたといいます。

太田さんは震災以降、月命日には欠かさず墓参りをしていてきょうは、孫の成長を墓前に報告しました。

太田正道さん:
「(震災の)その年、産まれてくる孫が3人目なんですけど、それを(妻が)楽しみにしていた子(孫)が今年12歳なんですよ。産まれる前に震災に遭ったから会わないし、このくらい大きくなったという報告はしたい」

太田正道さん

東日本大震災で県内では、2月末現在関連死を含め1万570人が死亡し、1215人が行方不明のままとなっています。