国の方針で4月の新年度から、学校では基本的にマスク着用が不要になります。しかし、子どもたちの意見も様々なうえ、教育現場でも手さぐりで脱マスクを進めることになりそうです。

仙台市青葉区の上杉山通小学校。3年間続いた学校でのマスク生活。子どもたちは、4月からどうしたいと考えているのでしょうか。

児童:
「合唱部なのでマスク外して表情を見せて歌いたい」
「素顔を見たからって仲が深まる訳でもないし、相手の事を知られるわけでもないので(マスク越しでも)仲良くなれる」

国は、4月1日以降、学校の授業では基本的にマスク着用を求めないとする通知を各教育委員会に出しました。しかし、判断に困っている児童も多くいます。

児童:
「(一対一の)友達同士ならマスクを付けなくてもいい。(大人数の時は)ウイルスも完全に消えてないし、マスクは外したくない、環境によってかえていきたい」
「周りの同調圧力がすごいから、子どもが外しても大人がつけていたら迷う」

また、教員も手探りのようです。

担任の先生:
「外せたら明るい笑顔がいっぱいになるが、じゃあ『外しなさい』という指導はどうかな・・・(Q 先生も悩んでいる?)そうですね」

この学校では、時間をかけて外す雰囲気を作っていくことが重要だと考えています。

佐藤陽子教頭:
「(先生も)子どもたちに表情が見えるような形で授業をしていくことで、安心してマスクを外していくことになる。子どもや保護者の想いに耳を傾けて対応していくことが重要」

また、この学校では、教室の換気や子どもたちの間で習慣化した消毒や手洗いは、当面継続していくということです。