宮城県内で1万1000人以上が犠牲になった東日本大震災の発生から12年となった11日、被災地は鎮魂の祈りに包まれました。

日の出ポーズ仙台市若林区荒浜の海岸には日の出とともに大勢の人が訪れ手を合わせていました。

訪れた人:
「あっという間というわけでもなかったけど(最近は)災害が多いので(教訓を)生かしていければ」

石巻市日和山公園では。

石巻市の親友を亡くした人:
「複雑な心境復興はしている思うが、なかなか復興が目に見えない」

南三陸町の防災対策庁舎では。

千葉から来た人:
「津波のときにこの庁舎で、実家を継いでいたいとこが流されていまだに行方不明。安らかに冥福を祈るということで手を合わせている」

妻の遺体が発見された海岸に献花:
「おかあさん。あなたを忘れない。いつどういう時でもあなたを忘れないという思いで、合掌した」

石巻市慰霊碑に献花する人は。

友人夫妻とその息子を亡くした人:
「本当に気の毒で。かける言葉もなかった。(自分は)前を向いて一生懸命頑張っている」

そして、午後2時46分。各地で黙とうが捧げられました。

「多くの方に献花してもらったのは大変ありがたかった。故人も喜んでいるのでは。花を供えてもらったということではなく、忘れないでもらったのが」

2011年3月11日に発生した東日本大震災で、県内では、2月末現在関連死も含めて1万570人が死亡、現在も1215人が行方不明のままとなっています。

11日は各地で犠牲者を追悼する式典や行事が行われ、被災地は鎮魂の祈りに包まれました。