仙台の日本語学校で学んだ韓国人の男性と中国人の女性が母校で結婚式を挙げました。学校での挙式は初めてで、教員や在校生らが手作りの結婚式で2人の門出を祝いました。
仙台市青葉区の日本語学校「未来の杜学園」。結婚式を挙げたのはこの学校の卒業生で、現在は静岡の大学に通う中国人の新婦・李卓優さん(35)と、北海道の大学に通う韓国人の新郎・チェ・ミョンギュさん(35)です。

誓いの言葉:
「楽しくても苦しくても幸せでも貧しくても、仲の良い夫婦でいられるよう誓います」

2人は3年ほど前、クラスメートになり交際を開始。卒業後は別々の大学に通いながら愛を育み、結婚しました。式場に選んだのが日本語をともに学んだ仙台の母校でした。
新婦・李卓優さん(中国):
「本当に感動しています。すばらしいホテルでやっても意味が違う。この学校で結婚式したら人生が幸せになります」
新郎・チェ・ミョンギュさんさん(韓国):
「他の場所は考えなかった」
韓国から駆け付けた新郎の母に対し、新郎は土下座のような深いお辞儀をしました。親に感謝の気持ちを表す韓国の習わしです。

新郎の母:
「うれしくて感動した。最高の結婚式だった」

未来の杜学園・結城徹理事長:
「出会った場所が仙台であり、この学校であることが非常に素晴らしい。本当にうれしい。華やかさはないけど、さわやかさがあった」

母校で愛を誓った2人。国籍が異なる卒業生同士がこの学校で式を挙げるのは初めてということで、教員や在校生は2人の新たな門出を祝福していました。
