仙台など日本の領空で確認された気球について、防衛省は14日夜「中国の無人偵察気球と強く推定される」と発表しました。町の人や自民党からは政府の対処方針に懸念の声があがりました。

自民党 小野寺安全保障調査会長
「我が国の防衛にとってもしかして大きな穴があるのではないかとそのような心配をもたらす事例だと思います」



防衛省は14日、2019年11月に鹿児島県・薩摩川内市で、2020年6月に仙台市などで確認された気球について、中国の無人偵察気球と強く推定されると発表しました。

3年前、宮城県内では、仙台市のほか角田市や大崎市など広い範囲で確認された気球。アメリカは上空を飛んでいた同様の気球を撃墜し搭載されていた電子部品を回収、分析しています。

街の声は・・・。

「日本は常に後手後手。(何らかの)判断は必要」
「アメリカに任せるんじゃなくて、日本は日本でどのような対応をしていくのか」「こういうのが飛んでいて、こういう世の中で良いのかなという感じ」

15日朝、自民党で開かれた会議では出席した議員から領空侵犯について強く反発する声が出たほか、政府の対処方針をただす指摘が多く出ました。防衛省側からは気球を撃墜する想定をめぐり、自衛隊法84条の武器使用の規定や法解釈を見直す可能性について、言及があったということです。