あの日、何があったのか語り続けます。3月11日、東日本大震災の発生から12年となるのを前に、13日、宮城県岩沼市で、震災当時、小学生だった若者たちが語り部を行い命の大切さについて伝えました。
語り部をしたのは、震災当時、東松島市で被災した雁部那由多(23)さんと石巻市で被災した西城楓音(20)さんの2人です。

当時小学2年生だった西城さんは、幼稚園児だった妹の春音ちゃんを亡くしました。
西城楓音さん:「突然変わり果てた妹の姿を、これが妹ですと言われてもそんな訳ないと思って、信じることができず、亡くなったという実感もわきませんでした」


自身の体験を話せずにいましたが2年前、つらい気持ちを吐き出したいと初めて語り部に参加。自分の話が、誰かの命を守るきっかけになるかもしれないと感じ、活動を続けるようになりました。
西城楓音さん:「大切にしたい人がいたらその方を大切にしてあげてください。誰かを大切にすることはいつまでも無期限でできることではないので。後悔しないよう大切な方と話してもらい、自分のお孫さんの幼稚園は命を守れる態勢になっているのかなとか、そういうところに目を向けてもらいたい」


参加者:「体験談が心を打った」
「(震災で)私も悲しい思いをしたが、きょうこのお話を聞いて、心が少し落ちついたような気がする」
西城さんは、春音ちゃんの姉として妹がどんな子だったのかあの日何が起きたのか、これからも伝えていきたいと話していました。







