宮城県東松島市に2月5日、サツマイモを使ったスイーツが楽しめるカフェがオープンしました。カフェを運営するのはサツマイモの生産者で、消費拡大につなげようと新たな取り組みとして始めました。
鈴木貴郎さん:「すみません。大学芋が出来上がりました。すみません」
東松島市赤井にオープンしたのは「oimoya Jack」です。県内では珍しいサツマイモをメインとしたカフェです。

鈴木貴郎さん:「こちらが自社で生産している紅はるかになります」

使用しているのは、このサツマイモ「紅はるか」。甘さが強く、しっとりとした食感が特徴です。
鈴木貴郎さん:「去年の10月から11月にかけて収穫したもの。例年通り最高の出来」

石巻市鹿又の鈴木貴郎さんはもともとコメ農家で、価格低迷が続くコメに代わる作物として、4年前から「紅はるか」の生産に取り組み、同じ生産仲間ととにカフェを開業させました。
oimoya Jackオーナー 鈴木貴郎さん:「加工したものであれば、もっともっと消費してもらえる。客に対してこのようなものが石巻でもできることを知ってもらえると思う」

オープンしたカフェでは、鈴木さんらが育てた「紅はるか」を2時間かけてじっくりと石焼きした定番の焼き芋のほか、様々な商品が味わえます。
ほんのりとした塩味に仕上げた「さつまいもチップ」やバニラのアイスクリームがトッピングできる「大学芋」。


それに、バターを塗って焼き目をつけた「ブリュレ」。

さらには、シェイクまでとバリエーション豊かなメニューとなっています。
甘い香りが漂うカフェには、女性客らが次々と訪れ、商品を買い求めていました。
訪れた人:「焼き芋だけでなく、デザートのよなものやシェイクもあったのでとてもおいしかった」

「私も母も娘もイモが大好きなのですごくうれしい」

これからは、サツマイモの生産とカフェの経営をかけ持つ鈴木さん。サツマイモを通して石巻地域の第一次産業を少しでも盛り上げていきたいと考えています。
oimoya Jackオーナー 鈴木貴郎さん:「サツマイモそのものの風味を潰さないようにしっかりそのものを大事にした商品開発をしていきたい」

「oimoya Jack」は午前11時から午後6時まで営業し、2月いっぱいはテイクアウトのみで、3月1日から店内で飲食ができるようになるということです。