宮城県石巻市の小学校で、6年生が代々受け継いできた郷土芸能の「河南鹿嶋ばやし」を下級生に引き継ぐ伝承式が10日、行なわれました。

石巻市立広渕小学校で行なわれた「河南鹿嶋ばやし」の伝承式では、6年生26人が、1年間の成果を発表しました。

「河南鹿嶋ばやし」は、およそ200年前、広渕地区で、凶作に加え、まん延した疫病を鎮めようと、笛や太鼓でお囃子を奏でたことが始まりとされています。

広渕小では6年生が代々受け継いでいて、卒業が近づくと、5年生にばちやたすきなどを託します。

6年生リーダー 加藤遥真さん:「地域の人たちが笑顔になるような演奏をしてほしい」


5年生リーダー 佐藤天真さん:「一致団結して、魂のこもった太鼓や笛で頑張っていきたいと思う」

広渕地区では、今年4月、コロナ禍で中止が続いていた「山車まつり」が、4年ぶりに行われる予定で、5年生も出演し、先輩から受け継いだ「鹿嶋ばやし」を披露します。