トルコ南部で大地震が発生してから3日以上が経過し、死者は1万5000人を超えています。東日本大震災で、トルコから救助隊の派遣を受けた宮城県内でも支援の輪が広がっています。

6日午前に、トルコ南部のシリア国境近くで大地震が発生してから80時間あまりが経過しました。寒波が襲う中懸命の救助活動が行われていますが、死者は1万5000人を超えています。

こうした中、12年前トルコから救助隊の派遣を受けた七ヶ浜町では、7日から役場に募金箱を設置し、9日も朝から多くの人が募金に訪れました。

募金した人:「お世話になったから。大変よね」
「うちの友人も全部流されたんですけど、その際にも大変お世話になって」
「とにかくテレビ見てて涙がにじんでくるだけですね。早く立ち直っていただきたいです」

当時、七ヶ浜町に訪れたトルコの救助隊およそ30人は、半月あまりにわたりテントに寝泊まりしながら捜索活動にあたりました。

七ヶ浜町 寺澤薫町長
「オレンジ色のユニフォームで、すごく目立ったんですけど、とにかくがれきの中をどんどん入っていって遺体の捜索を本気でやっていただいた。一日も早い復興を願うところです」

一方、石巻市の雄勝総合支所にも、トルコ大地震の募金箱が置かれています。

雄勝地区では、震災発生後の3月22日から2日間、トルコからやって来た緊急援助隊5人ほどが、行方不明者の捜索などを行ないました。

当時を知る地元の人:「(雄勝で)一番最初に見た外国人がその(トルコの)人たちだった。(募金額は)微力ではあっても、いくらかの足しにしてほしい」

県内では、このほか多賀城市や塩釜市などでも募金が始まっていて、仙台市では、10日、募金箱が設置されるということです。集められた募金は日本赤十字社などを通して被災者支援に活用されます。